絶縁抵抗と耐圧試験について(メモ)

電験三種は数年前に合格したが、また別の資格の勉強を始めたので

復習がてら、このブログに内容をまとめることとする。

業務内容のまとめにもなるし。

 

 

まずは低圧の場合。

(低圧の電路の絶縁性能)

第五十八条 電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗は、開閉器又は過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに、次の表の上欄に掲げる電路の使用電圧の区分に応じ、それぞれ同表の下欄に掲げる値以上でなければならない。

電路の使用電圧の区分
絶縁抵抗値
三百ボルト以下
対地電圧(接地式電路においては電線と大地との間の電圧、非接地式電路においては電線間の電圧をいう。以下同じ。)が百五十ボルト以下の場合
〇・一メガオーム
その他の場合
〇・二メガオーム
三百ボルトを超えるもの
〇・四メガオーム

参照:電気設備に関する技術基準を定める省令 | e-Gov法令検索

つまり、

100/200Vの1φ3W(単相三線)は0.1MΩ、

210Vの3φ3W(三相三線)は0.2MΩ、

415Vの3φ3Wは0.4MΩとなっている。

 

 

 

また電技解釈第14条第1項において、絶縁抵抗の測定が、電路を停電することができない場合など困難な場合は、漏えい電流が1mA以下の場合は、絶縁性能が保たれているとされている。

参照:電気設備技術基準・解釈の解説〔その2〕電路の絶縁と接地 | 音声付き電気技術解説講座 | 公益社団法人 日本電気技術者協会

試しに計算してみると、100V÷0.1MΩ=1mAなので、

まあ確かに1mA未満なら間違いないだろう。

 

 

 

関連するものとして、こんなのもある。あまり使わない気がするが。

(低圧電線路の絶縁性能)
第二十二条 低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は、使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の二千分の一を超えないようにしなければならない。
 
 
 
ここまでは低圧の話だが、高圧はまた話が違う。
高圧は6900Vの1.5倍の10350Vを10分間加える(解釈15条)
または、22000V、1分間を加える。(下記の6.5 耐電圧、10.3.3 耐電圧試験)
 
 
あとは、このブログの記事も参考になる。